2023.8.13   【活動レポート】

カンボジア2023年選挙監視活動 活動報告④

 みなさん、こんにちは!学生インターンの出口です。

 私たちは帰国してから、今回の活動についての報告書作成に取り組んでいます。ここでは、7月23日総選挙当日の活動について報告させていただきます。

 

 その前に、弊団体とカンボジア選挙関連についてお伝えしたいと思います。

 弊団体理事の阪口は、UNTAC以来、カンボジアの選挙に関わり、二重登録などの不正が起こりやすく、選挙結果の正統性を損なう事態を招いていた有権者登録を改革すべきと考えていました。その後、阪口が衆議院議員になり、このプロセスを電子化することで不正をなくすよう、日本、カンボジアの関係者に働きかけました。これによって、国民情報が電子化され、二重登録のような不正システムを作ることができました。

 今回は、阪口が携わった日本の支援に対する成果を実際に見て確認するとともに、新たな課題や可能性をリサーチすることを目的として選挙監視を行いました。

 

選挙監視

 コンポントム州で投票所になっている学校7か所(19投票所)を訪問しました!当日は、みんなでお揃いのアツスクールTシャツをユニフォームとして着て、活動していました。私たちが支援しているアツスクールも投票所になっていたので、みんなで訪問することができました。

 投票開始は朝7時。開始前に私たちが投票所を訪れたときには、既にたくさんの人が列を作っていました。

 投票が始まると、一人ずつ国民IDを確認され、携帯電話などの電子機器を責任者に預けます。投票用紙に記入して投票箱に入れると、指に濃い紫色のインクをつけます。

 国民IDで有権者が確認されるという作業は、弊団体理事の阪口が、衆議院議員時代に実現した有権者登録の電子化によって、このような二重登録などの不正が起こらないシステムが導入されました。

 私たち監視員は、特定の政党の人物が投票者に圧力をかけていないか、投票のプロセスが適切に行われているかをチェックシートをもとに確認していきました。

 15時に投票が終わると、開票作業が始まります。一枚一枚、手作業で票を確認・集計していました。特に開票作業は、日本でも直接見る機会がなかなかないので、とても貴重な経験となりました!

 お忙しい中ご協力いただいた投票所スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 今後は、事前の聞き取り調査から投票日当日の選挙監視までを含めた報告書の公開と、9月中旬にはオンライン報告会を開催いたしますので、お楽しみに!