2025.06.25   【活動レポート】

中田厚仁学校教育支援プロジェクト:第七回事業報告

みなさん、こんにちは。インターンのひよりです。

こうして活動報告を書くのは実に22ヶ月ぶり。。。最後に私が担当したのは、アツスクール初訪問の直後でした。

 

2025年も早いもので半分が終わり、今回のクラウドファンディングプロジェクトに係るアツスクールへの補習授業支援も残り半年となります。そこで今回は、これまでの補修授業における生徒や環境の変化について見ていきたいと思います。

 

2023年プロジェクト開始時と今

まずは、2023年のアツスクールの様子と子どもたちの学習成果を振り返って見ましょう。

プロジェクト始動当時、生徒合計49人は2クラスに分かれて、読み、書き、算数の3つの科目を補修授業で学んでいました。当時その1クラスを担当してくれていたソフィア先生は、この頃から「補修授業が、生徒たちの苦手を改善することに貢献していたことが目に見えてわかった。先生たちも生徒と向き合って、熱意を持って補修授業を行っていることもその理由の一つではないか」と話してくれました。

その結果もあり、毎学期末に行われるテストの結果を見てみると、2023年3月には、全科目平均で8割以上の生徒がテストに合格することができました。(下表)

次に、2025年3月現在の状況を見ていきましょう。

補修授業のクラスでは、全体の生徒の数は76人に増えました。このことは、私たちがプロジェクト開始当時に問題視していた、学校に通えなくなる子どもたちがドロップアウトしてしまうことを防ぐことに貢献できていることを示しています。新年度が始まる前には新学期に向けて保護者会も行われますが、保護者たちに子どもたちに教育を受けさせようという姿勢も見えました。さらに、テストの結果を見てみると、成績の良い上位クラスでは安定して合格率80%を保つことができており、ソフィア先生は、彼らが以前と比べてより出席率も高く、勉強にも熱心に励むようになったことを喜んでおられました。

 

一方で、 もう一つのクラスでは、生徒たちの学習意欲の低下が見られます。補修授業に出席しなくなる生徒も多く、テストの結果を見てみても合格率45%と落ち込んでいます。特に3月の学期末テストの後、4月の補修授業のお休み期間を経て、5月2日から新しい先生を迎えて補修授業を再開いたしましたが、プロジェクト開始当時の環境を維持することが難しくなっていることをソフィア先生が明かしてくれました。

今後のアツスクール支援について

冒頭でも取り上げたように、アツスクール教育支援クラウドファンディングプロジェクトは、今年いっぱいで期限を迎えることなります。みなさんからの支援と、作成した新しい絵本の売り上げを利用して、これまで約3年間にもわたりより多くの子どもたちに補修授業を受けてもらう環境づくりに貢献し、アツスクールが日本とカンボジアのより強固な架け橋になったことは間違いありません。このプロジェクトの期間中にも、日本やカンボジアの関係者などから何件もお問い合わせをいただき、多くの人にアツスクールについて知っていただくこともできました。

今後も日本とカンボジアの架け橋としてアツスクールを守っていくこと、将来のために満足な教育を受けられる環境を継続して提供していくためには私たちには何ができるか、インターバンドとしてどのようにアツスクールに関わっていくかを私たちは継続的に検討していく予定です。今後の動きが決まり次第、またホームページ、プロジェクトページなどに活動報告を通してみなさんにお届けして参りますので、ぜひ、今後の動きにもご注目ください。

 

それでは、プロジェクト終了報告をお楽しみに!