直接人道支援活動


♦人道支援の概要

2021年2月に開始したミャンマー国軍によるクーデターの中で、少数民族であるカレン族は空爆被害を受け、山の中で避難生活を強いられました。孤独と飢えに苦しむカレン族に向けて、物資と共に「あなたたちを忘れていない」という想いを届けるために、10月8日から11月6日にかけてクラウドファンディングを実施しました。187名の方からいただいた1,249,500円、及び特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク様からいただいた30万円のご支援を元に、タイのパートナー団体とミャンマーの住民組織の協力を得て、カレン族国内避難民に対し、食糧や医薬品の物品等の支援を行いました。

♦カレン族ってどんな人達?

〇歴史的背景

カレン族は、ミャンマー南東部のカレン州を中心に分布する民族集団で一部は低地ミャンマーやタイ西部にも住んでいます。カレン族を代表する政治武装組織(KNU)は、1948年のミャンマー独立の政治体制から疎外されたため、反政府活動を展開しました。国軍兵士はカレン族に対して殺人、拷問、強姦といった残虐行為を行う一方で、KNUは国軍に対してゲリラ攻撃を展開し、内戦が激化しました。数十年にわたり戦闘が続き、06年に情勢が悪化すると各地の村人がジャングルに逃げ込み、キャンプを作りました。民政移管の15年に、ミャンマー政府と武装勢力は停戦協定を締結して以降、比較的平和な日々が続きましたが、軍事クーデター後は情勢が悪化しました。

 

〇現状

昨年3月27日、カレン族を代表する政治武装組織(KNU)は国軍部隊に攻撃を仕掛けましたが、同日夜に最初の空爆を受け、死傷者が出ました。その後も軍は戦闘機で複数の地域に対する楽劇を続けています。国軍と少数民族勢力の衝突が相次ぎ、互いに負傷者を出しています。一帯にも高齢者が安全を求めてボートなどで国境の川を越えるなどしてタイに避難しています。クーデター開始から、今年の2月までの間に、約8,1000人の国内避難民が出ています。国内避難民の間では、食糧や医療が途絶え、さらにコロナウイルスの影響を受け、非常に困窮した生活を強いられています。


♦資金の使い道


〇支援地域

1. ETuTha
2. ETuTha Hospita
3. Au kok ta hkude
4. Au kok ta hkude Hospita
5. Klaw pa Klaw day (IDP)

 

〇支援対象

1,508家族 6,755

 

支援内容 

農機具・患者用ベッド・マットレス・バッテリー・食料品・医薬品

支援額合計:157万円


▼支援の様子

本カレン州国内避難民人道支援プロジェクトは計8回に分けて行われました。2021年末におけるカレン州での避難民キャンプを標的にした大規模な戦闘の影響をうけ、予定より時期や支援ルート、回数を一部変更して半期的な支援を継続してまいりました。戦闘に巻き込まれる危険性がある中、ミャンマー側まで支援を届けてくれた現地パートナーのおかげもあり、無事プロジェクトを完了することができました。