INTERBAND

For Peace-Building&Democratization


■イラク攻撃反対

◆インターバンド代表·首藤信彦イラク訪問インタビュー◆

インターバンドの代表で、衆議院議員の首藤信彦は、米国による攻撃開始を間近にしたイラクを訪問し、平和解決に向けての懸命の努力を行ないました。  残念ながら米軍と英軍によるイラク攻撃が開始されてしまいましたが、一刻も早く武力攻撃を中止し、国連を中心とした国際協調の枠組みに戻ることが望まれます。

「イラク訪問は3度目です。最初の訪問は1994年。危機管理と紛争予防の専門家として、国連による経済制裁下のイラクを訪ねました。経済制裁はフセイン大統領の独裁体制を強化するだけで、子供など多く弱者が命を失う結果を招いていることを痛感し、国連本部があるNYに飛びました。その結果、経済制裁の一部解除を実現することができました」

「昨年12月にはフセイン大統領の側近中の側近であるラマダン副大統領に会い意見交換をしました。このような経緯があって、今回は民主党の訪問団の一員として参加しました。政権序列ナンバー3のハンマーディー国会議長やサアディー大統領顧問の他、現地で活動する多くのNGO活動家とも交流し、平和解決に向けてそれぞれが果たすべき役割について意見交換を行ないました」

「彼らが驚いたのは、日本で米国の攻撃に反対する人々がいることでした。逆に言えば、イラク政府にとっての日本は「米国に追随する国」という印象だけが強かったようです。 彼らは無力感に苛まれていました。何をやっても、何を言っても曲解され、攻撃の口実になってしまうからです。例えば、化学兵器に関して、湾岸戦争後にイラクは自主的に破棄していますが、廃棄した証拠がないと問題視されました。彼らはドイツやロシアの化学チームに協力を仰ぎ廃棄を実証しようと取り組んでいたとのことですが、そうした事実は伝わっていません。外交努力は、当事者の信頼関係が必要であるにもかかわらず、彼らなりの誠実さが国際社会には伝わっていませんでした」

「今のところ日本は最悪のシナリオに乗っていますね。本来は国際社会の風を読んで、日本が最も追い風を受ける形で振舞うべきでした。日本は世界最初の大量破壊兵器の被爆国であり、武器輸出をしたこともありません。平和国家を世界にアピールする絶好機だったのです。しかし、必ず早期停戦のチャンスはやってきます。『勇気を持って兵を引け』とアドバイスするタイミングを逃すべきではありません。我々が作った対話チャンネルが活かされる可能性もあると思っています」

【しかし、北朝鮮の脅威を考えると日本政府が日米同盟を優先し、イラク攻撃を支持したことは止むを得ない選択ではないでしょうか?】

「政府内では北朝鮮の脅威とも絡め、日本の安全保障のためには米国に従うしかないというのが本音でしょう。しかし、それは素人の外交です。北朝鮮の核開発に関しても米国が単独で対応するのではなく、国際社会全体が関与して危機を取り除く方法を取るべきです。この件では帰国途中に寄ったフランスの大統領補佐官とも意見が一致しました」

【訪問の目に見える成果はありましたか?】

「イラク側がアルサムード2ミサイルの破棄を決定したのです。アルサムード2ミサイルは、大量破壊兵器ではありませんが、イラク側のメッセージを伝える上で効果的な兵器であり、武力ではなく国際査察で脅威を取り除く手段を尽くす上での重要なポイントでした。彼らは既に50%を廃棄しています」

【今後、反戦運動が高まる中で、この事実の重みは再び注目されるかもしれません。では、日本の市民としてはどうすればいいのでしょうか?】

「国連を軸にイラクの民主化を要求し、中産階級のリーダーを育てて民主化のプロセスを支援することが大切。ここで活躍するのがNGOです。時間はかかるかもしれないが、それがベストの方法でしょう」

インターバンドは、この戦争には断固として反対します。一方、カンボジアや東ティモールなどでインターバンドが育んできたノウハウは、イラクの平和構築においても大きな効果が発揮できると考えています。 戦後の平和構築プロセス支援を通し、紛争が再発しないような社会の実現。−民主化プロセスを支援する選挙監視活動や、動員解除された兵士の社会復帰支援などに力を尽くすことで市民としての貢献の在り方を追及していきます。

◆是非、一緒に行動しましょう。◆

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